凍結置換法を導入したパラフィンブロック作製
@手袋をして操作する。
A 発泡スチロール内に液体窒素を入れる。
(湿気が入らない用に蓋をしておく。)
(液体窒素がないときにはドライアイス+イソペンタンで代用するが、結果は悪い。)
B その中で、50ccビーカーにイソプロペンを10mlビーカーに入れ、スターラーでかき混
ぜながら、プロパンガスを30ml溶かしていく。(直後は霧状。)
(イソプロペンは、液体窒素で冷やしたら、すぐにスターラーを回し、プロパンガスを溶
かさないと凍り始める。)
C 溶けたら、発泡スチロールの蓋をして、湿気が入らないようにする。
(使用後は、プロパンが揮発するので、外(室外)に捨てる。
D 5mm程度に刻んだ試料(水分が多いときは、それをふき取ってから)を、そのビーカー
に、数秒間浸す。(ピンセットの水分をよく取っておかないと試料がくっついて離れない
。)
E その凍結した試料を、一旦、発泡スチロールの小箱に入れた液体窒素に移す。
(長時間保存するなら、この状態がよいと思われる。)
F 固定液(pureアセトンで溶かした2%パラフォルム)に入れた小瓶を液体窒素の液(上
記の小箱の液体窒素)に底を付けて、底面が8割凍るまで冷やし、凍りすぎない様に出
し、そこに、Eの資料を入れる。
(固定液は、モレキュラーシーブを入れ、冷蔵庫に入れて保存。使用前に濁っていれば
、遠沈して、モレキュラーシーブの粉を除くこと。)
(後に温度を上げた時に蓋が飛ばないように、小瓶はネジ式のものを使うこと。)
(瓶に番号を書くときは、彫ること。マジックはアセトンで消える。)
G その状態(小瓶に入れたまま)で、−80度(ドライアイスを入れたアセトンあるいはディー
プフリーザ)で48時間保存する。銀紙で台を作り、その中に小瓶を立てること。)
H 次に、−30度で2−3時間保存する。
I 次に、4度で2−3時間保存する。
J 次に、室温(2−3時間)に戻して、固定が終了し、100%エタノールに漬け、通常のパラ
フィン包埋の行程に進む。
必要な試薬
イソプロペン(イソペンタンnacalai code26405-65 500ml)
プロパンガス(LPガス FP1.80M) 5kg
2%パラフォルムinアセトン;
20%になるようにパラフォルムH2Oに溶かす。
この時、温度とpHを上げ、30分程度撹拌すると溶ける。
その液を2%になるようにアセトンで希釈する。
モレキュラーシーブを最低等量入れ、脱水する。
モレキュラーシーブ3A(ビーズ)(固定液の脱水用) nakalai tesque−code
23356-05
小瓶; ラボランパック スクリュー瓶20cc 50本入り。iuchi
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